2024.03.27
園には魚屋さんがいます。そして、通常魚屋さんは、魚をさばいて、小骨まで取り除いて、安心・安全に食べれる状態に加工してから納品してくださいます。今回のプロジェクトでは、その魚(さごし)を敢えて子ども達の前でさばき、その様子を見せて貰いました。
魚が呼吸するために必要なエラ、お腹を開いて見えてくる内臓や心臓、子ども達は魚が解体されていく様子を静かに見つめます。「このさごしは男の子だよ」、魚屋さんが内臓を見せがら雄と雌の違いを伝えたり、エラがあるから水中をスイスイ泳げること、ひれを動かして広い海を速いスピードで泳いでいること等々、実際の魚を見て、触れて、感じることができました。
「スイスイ元気に泳ぐその力(生命)をみんなはもらって(いただいて)いるんだよ。」魚屋さんの言葉に子ども達からは、いろいろな表情がうかがえました。 最後には三枚におろした魚の姿を間近で見たり、実際に手で触れたりして、その感触を確かめました。
植物や虫などの『生命』に触れる中で培ってきたワンダーパワー。はじめて見る魚に驚くこと、(魚の)体の構造に興味を持つこと、可哀そうに思うこと、その一つ一つが子ども達のセンス・オブ・ワンダーの感性から生まれています。大人が言葉にして伝えることは容易いですが、子ども達が自分で感じることが幼児期には大切なのだと、このプロジェクトをとおして実感しました。
給食にいただいた”さごしの味噌煮”。色々なことに感謝しながら、いつも以上に美味しくいただきました。魚屋さん、おさかなさん、ありがとうございました。そしてごちそうさまでした。