2023.01.19
とんど焼きと1月生まれのお友達のお誕生会を行いました。「とんど」はお正月に来てくださった歳神様を、しめ飾りや竹などを燃やすことで煙と共に空へ見送る日本の伝統行事で、お正月の終わりの行事とされています。保護者の方に声を掛け、しめ飾りや書初めなどを持ち寄っていただき、それを山のように重ねました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。5歳児クラスの子ども達は文字が上手になりますようにと願いを込め、園で一人一人が書いた書初めを入れました。さらに各クラス毎の新年の抱負の書き初め、そして最後に園全体の抱負を書いた書初めを入れ、いよいよ園長先生が松明の火で着火です。
火がつくと煙が空まで届くかのように上がり始めました。 日本人は昔から火や煙の中に神聖なものを見出していたのではないでしょうか。そしてそれは、令和という時代を生きる我々も同じようで、子ども達も職員もじっくりと見ていました。 火が少し収まった後は、子ども達が順番に煙を浴びに行きました。それぞれに願いを込め「賢くなりますように」と頭に浴びたり、「足が速くなりますように」と足に浴びたり、「元気に大きくなりますように」と体全体に浴びたりする姿が見られました。小さなクラスの子ども達は保育者に抱っこしてもらって浴びに行きました。燃え終わった後の灰は、園庭の花壇や畑にまき、土の栄養にして利用しています。
続くお誕生会では、獅子舞が登場。保育者2名が「神様の使いと言われている怖い顔をした獅子になって、災いや病気などを追い払うために舞います」と子ども達に伝えてから獅子に変身。子ども達の前で舞を披露しました。獅子の顔が怖く、動きも大きかったので、怖がる子もいましたが、大好きな先生たちが変身していることを知っているので、ほとんどの子が最後まで見ることができました。舞の後は、一年の健康を祈念して獅子に頭を噛んでもらった子達がたくさんいましたよ。
今後も、子ども達に由来や意味をわかりやすく伝えながら、日本の伝統文化を体験できるように続けていきたいと思います。