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2022.12.01

5歳児 ごっこ遊びから木工制作へ

  夏の終わりのころ…「先生!お祭りごっこがしたい!」と、他クラスのお祭り遊びを見て、年長児クラスの子ども達から声が挙がりました。それから、何を作るか話し合い、コリントゲームや射的、ヨーヨーなどを少しずつ作っていきました。作っている最中にも「ヨーヨーは本物みたいに遊べるものがいい」「花火も必要だと思う」ななど、色々なアイディアを出し合い、イメージを形にしていくことを楽しみました。

 秋が深まるころ…お祭りに必要なものも大方完成。子ども達の次の目標は「お客さんを招待すること」となり、4歳児と3歳児の子ども達をを招待することに…。自分達で始めたお祭りごっこということもあって「約束事も伝えた方がいいかな」「夜みたいにしたいから電気は消してお祭りしよう」など、細かなところまでちゃんと考える姿に成長を感じることができました。

 そして、お祭りごっこが開催!年下の子に優しく遊び方を教えてあげたり、お面やヨーヨーを持たせてあげたり、一緒にお祭りを楽しんだりと、子ども同士の関わりの中で心温まる姿がたくさん見られました。

 このお祭りごっこを通して、自分達で企画し、作り上げていく楽しさ、運営する面白さを味わい、また、年下の子ども達との関わりの中で、子ども達の心が温かく成長できたように思います。

そして、季節は冬…お祭りの準備をとおして『形のないモノから形のあるモノを生み出す楽しさ』を知った子ども達は木材を使ったモノづくりに夢中です。園に届いた様々な形や素材の木片や木の実を使って、個人で、または友達とアイデアを出し合いながら一つの作品を創造する面白さを存分に味わっています。生み出される作品はどれもこれも個性的なモノばかり…。概念に縛られない子どもならではの発想力と想像力に溢れた作品が毎日のように開発されています。

そして今、5歳児クラスの木工ブームは隣の4歳児クラスに飛び火し、園内の至る所に木人形が楽しそうに飾られています。実は、先日の遠足で自然物を使った人形作りを親子で楽しんだ4歳児クラスの子ども達。園でも木の人形作りに夢中で取り組み、○○バニア・ファミリーも顔負けの、木人形遊びが大ブームになりました。

たくさん素敵な作品が完成したので、今、4・5歳児の木工作品を園内の1カ所に集めて展示しています。子ども達は思った以上に自分たちの作品に愛着を持って関わり、大切に鑑賞したり、「ここはこうやってつくるんだよ」と得意げに教え合ったりしながら、異年齢で関わりや伝え合うことを楽しんでいるようです。これからも引き続き、様々な素材や道具にも触れながら、多様な木工遊びを展開していきたいと思います。

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