2021.07.15
園では季節ごとに野菜や果物などを自分たちで育てたり、収穫したものを味わう楽しさなどを通して、食への興味を育んでいます。どんな料理に変身させるのかは、毎回子どもたちと話し合います。素材の味がしっかり感じられるように調味料はごくわずか。今回は、2歳児と3歳児が夏野菜を使ったピザ作りのようすをお伝えします。
まずは2歳児のようすです。園で収穫した野菜（トマト・ピーマン・ナス（ナスは水やりをして育てました！）を使ってピザを作りをするようすを見ました。最初に保育教諭が野菜を切ると、「わあ！キュウリみたい（ナス）」「穴があいてて、種がいっぱいある！（ピーマン）」と、どの子も興味津々に切り口を観察していました。そして、切った野菜をピザ生地にのせ、ピザ釜に入れる瞬間、子ども達は”どんなピザができるかな？” ”楽しみだな”と、いうような表情を浮かべながらピザに向かって「いってらっしゃーい！！」と元気いっぱいに声を掛けていました。子ども達からパワーをもらったピザはピザ釜で焼かれ……チーンという音と共に焼きあがりました。蓋を開けた瞬間、美味しそうな匂いが部屋中に広がり、「わあーーー！」「おいしそう！」と、みんな目を輝かせながら出来上がったピザを見ていました。その後、ピザを切り分け配ると「美味しい味がする！」と満面の笑みを浮かべながら食べていた子ども達。普段、野菜が進みにくい子も「おいしいね」と友達と話しながらモグモグ食べ、あっという間に完食していました！自分達で育てた野菜を使って、とてもいい経験ができました。
次は3歳児のようすです。3歳児は、ジャガイモをマッシュしたものに野菜をのせたピザを作りました。
子ども達がごしごし洗ったジャガイモは給食室で茹でてもらい、みんなでつぶしていきました。マッシャーやすりこぎで上手につぶしていくと…「いい匂いがする！」と嗅覚をしっかりつかって調理を楽しんだり「ふわふわになるのかな？もちもちするかな？」と疑問を持ったりしながら作っていきました。
ジャガイモに豆乳と塩も加えて出来上がったマッシュポテトをピザ生地にぬり、子ども達が収穫したピーマンと園で穫れた玉ねぎをのせたらピザ釜へ…。焼きあがった出来立てのピザを頬張り、「おいしい～」「もっと食べたい！」と自分たちで作ったピザに大満足の子ども達。「せんせい、ピーマン食べれたよ！」と苦手なピーマンを美味しく食べれたことに自信をもつ子どもの姿も見られました。自分たちが一から育てたものを収穫し、調理し、味わうと、なんだかいつも以上に美味しく感じる素敵な経験をすることができました。
