2021.04.23
4月22日(木)に5歳児が岡山県自然保護センターへ遠足に行きました。新型コロナウイルス感染症の影響で春の里山へ初めて行くことができた子どもたち。「どんな生き物を捕まえられるのかな」と楽しみにしたり、自然保護センターに珍しい花が咲いているという新聞記事を園に持ってきてくれる子がいたりと期待もとても高まっていました。
センターに着くと阪田先生(むっちゃん先生)がスイバとイタドリを持って出迎えてくださいました。子ども達の大好きな笹ヶ瀬川にもあるスイバ。「知ってる!」「酸っぱいよね」と嬉しそうな子ども達。イタドリもスイバと同じ酸っぱい味がするそうです。またツバメの巣ができているところも見せてもらいました。お母さんのツバメが子どもを守っているという話を興味深く聞いていました。
散策を開始すると、子ども達は里山の自然に子ども達のワンダーパワーがすぐ反応!「アリがなにか運んでいる」「毛虫がいたよ!」次々と発見がありました。毛虫は様々な種類の毛虫が道中にいました。いかにも刺されると痛そうです。しかし、どれも蛾の幼虫で刺さないということでした。子ども達は念のため触ることはしませんでしたが、毛虫も生きていることをよく分かっている子ども達。むやみにつぶしたり触ったりしない姿を見ると、命を大切にする心が少しずつ育ってきているように感じました。
水生植物園では池の上の木道を通りながらカメが並んで甲羅干しをしているところがみられました。「カメの親子だ~」「一番前は小さい赤ちゃんだね。かわいい」自然の中でゆったりと生きている姿をみることができました。また、タンチョウが卵を温めている姿もみることができました。タンチョウはお父さんとお母さんが交代で卵をあたためているそうです。「すご~い、、、。」思わず子どもの口からでた一言でした。
午後からは虫の原っぱで生き物探しをしました。カナヘビやニホンアカガエル、サナエトンボなど様々な生き物が潜んでいました。泥んこになって一生懸命生き物を探す体験ができ、子ども達の目も輝いていました。その中で友達と探し合ったり、「(捕まえた)カエルは水ないといけないよ」「ちょっと水入れてくる!」と言った声も聞かれました。たくさん遊びくたくたになった子ども達でした。
生き物や植物が住んでいる里山に入らせてもらった子ども達。里山の営みを守るために、命を大切に扱うこと、大きな声を出さないようにすること、採集はしないことなどの約束を学び、自然と共存することを体験を通して考えることができたようです。自然の中で生き物探しを思い切り楽しみ、触れたり、観察したりしてたくさんの感動を味わうことができ、センス・オブ・ワンダーの育ちにつながりました。また、不思議だなと感じ、疑問を声に出す子も多く、科学する心の育ちにつながりそうです。自然保護センターで教えてもらったことや体験したことを今後の保育に生かしていきたいと思います。阪田先生はじめ、自然保護センターの先生方、ありがとうございました。