2020.11.27
11月25日、5歳児クラスの子ども達が笹ヶ瀬川プロジェクトにでかけました。肌寒くなってきた気温や風を感じながら早速出発。「冬が近づいてるね!」「生き物はいるのかな?」など期待を膨らませながら到着。
まずは皆で目を使い、紫色の小さなお花探し。すぐに見つけて集まると今度は手で触って、茎を竹とんぼのようにくるくる…すると茎が四角いことに気付いた子ども達。さらに、花びらを取って根元を吸ってみると甘い味がすることに気付きました。この花はホトケノザという草で、1つの草からワンダーパワーを使って様々なことを感じることができました。
パラペットの向こうでは、ノブドウの実が先月来た時よりも大きくきれいな色に変わっていることに気づいたり、ナンキンハゼの葉の紅葉が鮮やかで感動したりしていました。また、ナンキンハゼの実の皮の色が夏と違って黒くなり、はじけて白い実が出ているのに気付くと、「これロウソクになるんだよね?」と以前教えてもらったことを覚えて尋ねてくれました。他にも、ノイバラの赤い実やヘクソカズラの金色のような実など、木の実や葉っぱをまるで宝物のように大切に集めて花束のようにしたり、葉っぱで実をくるんで大切に持ったり、子ども達の目はキラキラと輝いていました。
子ども達のワンダーパワーはとどまることを知らず、草や花などを見つけては触ったり、匂ったり、じっくりと観察したり、また最初に見つけたホトケノザと比べて、「これも(茎が)四角いから仲間だよね!」と気付いたりしていました。保育者がやって見せた草笛にも多くの子が挑戦して楽しみました。鳥やバッタ、テントウムシなどの生き物にも出会えましたよ。
そしてこの時期一番子ども達の目を引くのは、白い綿毛でいっぱいになったオギです。一面の美しいオギの景色が子ども達の心の原風景となってくれることを願っています。
楽しい散策を終えて園に帰り、発見カードに記入。どの子も心に残った場面を自由に描き「こんなの描いたよ!」「ここにはこんなのがあってね…」と、嬉しそうに話しながら教えてくれました。どの子の絵にもこの日笹ヶ瀬川で楽しんだことや想像したことなどを織り交ぜたストーリーが見られて、子ども達の表現力の成長にも驚かされました。