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2025.11.01

秋の染めもの

10月23日(木)、5歳児クラスは秋の草木染めを行いました。園では、年間を通じて身近な植物を使った草木染め実践を行っていて、春はヨモギとタマネギの皮、夏は藍、秋はマリーゴールド(以下マリー)とセイタカアワダチソウ(以下セイタカ)で染めをし、冬はその時に染めておいた毛糸を使って子ども達が編み物を楽しんでいます。

『身近な植物』とわざわざ書いたのは、例えば春のヨモギと秋のセイタカは心の原風景である笹ヶ瀬川に子ども達と採りに行きます。また、タマネギの皮は家庭から、藍やマリーは園内で育てて…というように、まんまる園の草木染めはあくまでも『身近な環境』を使ってできることを大切にしています。

この日はとても天気の良い染め日和。子ども達は保育室でハンカチの絞りづくりから活動開始。春から何度も絞りの経験をしているので今回は自分で、或いは友達と考えて45センチ角のハンカチに好きな絞りをデザインします。山道絞りの技法を使って何本もゴムチューブで括ったり、畳絞りでは畳んだ後に括る場所をイメージしたり。そして同じ絞り方でも仕上がりが絶対に同じにならないのは草木染めの特徴であり良いところ。絞りの完成後、子ども達は期待感に胸をワクワクさせながら染めを行う園庭に向かいました。

まずは凍らせておいたマリーを沸騰した鍋に入れてぐつぐつと20分程煮ると天然染料が完成します。次に個々に水で湿らせたハンカチを鍋の中に入れて20分程煮て、その後ミョウバン液(媒染液)に浸けてみると、より一層発色が促されて鮮やかな黄色に、絞りを解いてみると楽しい模様のハンカチが表れました。

子ども達の活動はここで終わって給食の時間になりました。その間、マリーと同じ工程でセイタカを使って毛糸の染めを行いました。一般的に何かと嫌われることの多いセイタカですが、染めるととても優しい黄色に発色します。給食を食べ終えた子ども達にマリーとセイタカの毛糸を見せると「色が違う」とすぐに違いとその理由にも気づいていました(薄い方がセイタカです)。

(身近な環境つながりのおまけ)10月27日(月)、この日もとてもお天気が良かったので3歳児クラスと秋の笹ヶ瀬川へお散歩に行きました。笹ヶ瀬川はこのところの寒暖差でナンキンハゼの葉が赤く色づいたり、アオツヅラフジの実が紫色や青色に色づいたり、銀色のオギが風にゆらゆら揺れていたり…すっかり秋の気配です。

と、大人が風情に浸っていると、その横で3歳児の子ども達が何やらソワソワ…男の子がオオカマキリを発見してその周りにいた子ども集団の心を鷲掴みにしていました(笑)。因みに、この日だけで子ども達は3匹のカマキリを見つけました。植物と生き物、風と光の満ちる秋の笹ヶ瀬川に、これからも子ども達と遊びにきたいと思います。

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