2025.10.22
10月20日(月)、4・5歳児クラスは岡山県自然保護センターに秋の遠足へ行きました。センターに到着すると、ガイドをしてくださるセンターの先生方が出迎えてくださいました。この日の遠足のテーマは、「美しい秋の森の中で命の歌をきこう」。急に気温が下がって自然保護センターもすっかり秋色。春の遠足とは違った出会いと発見、そして里山に生きる命を感じる体験がたっぷりとできそうな予感。それでは今回もクラス担任の振り返りをもとに子ども達の心の動いた体験を紹介します。なお、今回も春の遠足と同様に姉妹園の馬屋下まんまるこども園との合同行事です。
まずは5歳児クラスから。
センターに到着後、子ども達はガイドの松本先生からセンター内の危険生物の話を聞き、その後、てくてく歩いて野草園まで移動しました。道中、生き物や木の実が大好きな子ども達はバッタやカエル、カマキリ、どんぐり、栗など、様々なものを発見。それらを先生が用意してくださったケースに入れて、皆で観察したり、特徴について教えてもらったりしました。途中のセンター棟付近でタンチョウに遭遇すると、子ども達は親しみのあるタンチョウを驚かせないように、水辺を歩く様子をそっと静かに見守っていました。
その後、センター棟からの激坂を登り、やっとの思いで野草園に到着。野草園では楽しみにしていた水辺の生き物探しに挑戦。1人1つずつ、虫かごと網をお借りして、田んぼ横の水辺に網を入れてみると…はじめは「(生き物は)どこにいるの?」と中々見つけられなかった子ども達でしたが、やがてコツを掴んで、ヤゴやコオイムシ、ドジョウ、アカハライモリ、オタマジャクシなど、たくさんの生き物を発見!見つける度に目はキラキラ、服や靴はドロドロになりながら、友達や先生と見せ合いっこをしながら心ゆくまで楽しみました。活動前は生き物に触ることが苦手だった子も「初めて触れたよ」「小さいのを手に乗せてみたよ」と、ドキドキしながらも生き物に触れることができました。
お昼が近づくと小雨が降ってきたのでセンター棟まで戻ってお弁当タイム。お家の人の愛情がたっぷり詰まったお弁当をどの子もとても嬉しそうにいただきました。その後は、センター棟内の木のおもちゃコーナーで遊んだり、帰りの道中で「アキグミ」を食べて酸っぱさに驚いたりしながら、スタート地点であるエントランス広場に着いておやつを食べ、大満足で帰りのバスに乗りました。
続いて、4歳児クラスです。
この日は子ども達が待ちに待った自然保護センターへの遠足。センターに着くと、ガイドの“いけぽん”せんせい(池本先生)と一緒に虫の原っぱに向かいます。虫の原っぱに到着すると大好きな生き物探し!2人1組で虫かごを持つと、バッタ、カマキリ、コオロギなどの虫やアカハライモリやカナヘビなどの生き物や、ドングリやマツボックリの木の実や可愛いお花など、どの虫かごも子ども達の好きなもので溢れていました。また、カマキリなどの生き物が笹ヶ瀬川で見つける同じものよりも大きくて驚いたり、ブラシのような穂が特徴的なチカラシバという見たことのない草とそれを使った遊び方を教えてもらったりもしました。集めた生き物や植物は、いけぽん先生に名前や特徴を教えてもらって皆で観察を楽しみました。
その後はセンター棟で楽しみにしていたお弁当タイム!ニコニコで愛情たっぷりのお弁当をいただきました。午後からはセンター棟前の水生植物園の木道を歩いて春の遠足との違いを発見したり、タンチョウを近くで観察したりしました。そして、まさかの生き物探し第2弾がスタート!
子ども達は 各々に広い原っぱを駆け回り、 驚きの集中力と捕獲力で、午前中の活動以上に多くの生き物を見つけることができました。帰りには“はがきの木(タラヨウ)”の不思議さに驚いたり、酸っぱい木の実“アキグミ”(秋の味覚)を味わったりしながらしっかりとした足取りで歩きました。春の遠足では「つかれた…」「お腹すいた…」を繰り返していた子ども達。この日は終始ワンダーパワーを爆発させて楽しむ姿に成長を感じ、充実した遠足となりました。
それでは最後に、子ども達が出会った里山の生き物図鑑をご覧ください。
如何だったでしょうか。春の遠足とは違った美しい景色、秋の生き物や植物たちとの出会い、小さな命の発見や大きな感動を友だち同士で伝え合う姿がたくさん見られた楽しい機会となりました。岡山県自然保護センターは、平成3年11月にオープンした施設で、園では開園した時から春と秋に訪れて、毎回ガイドの先生に引率いただき、里山ならではの多様な自然体験をさせていただいています。
ぜひご家族でもこの素敵な里山に足を運んで、命の歌を一緒に聞いてみてください。きっと子ども達は大喜びでガイドしてくれると思いますよ。