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2025.10.04

笹ヶ瀬川プロジェクト

10月2日(木)先週に引き続き、3歳児クラスは秋晴れの笹ヶ瀬川で虫探し!子ども達はショウリョウバッタやシジミチョウを見つけては一生懸命に追いかけて捕まえたり、虫かごの中にバッタのご飯(草)を入れたりしました。男女問わず生き物への好奇心は高まるばかりで、「○○くん、あの蝶つかまえて」とお願いしたり、コオロギやキリギリス、イトトンボにも出会ったりすることができました。また、前回に引き続き、今回もギンヤンマに会うことができて、速さに喜んだり興奮したりする様子が見られました。

そして、今回は土手の至る所で発見できるカタバミの葉を1枚だけ水で消毒して食べてみると甘酸っぱい味に大喜び!「お家に人にも食べさせてあげた~い!」という声も聞かれました。※カタバミにはシュウ酸が含まれているので多量摂取はしないでください。

帰りの道中もキバナコスモスの匂いを嗅いだり、エノコログサを摘んだり…、トトロの道を散歩しているような気分になって大満足の笹ヶ瀬川プロジェクトとなりました。

10月3日(金)この日は朝から小雨がぱらつくあいにくの天気…今日の笹ヶ瀬川のお散歩は無理かぁ…と諦めかけていると、複数の子ども達が「雨でも(笹ヶ瀬川に)行きたいです!」と職員室に直談判にやって来ました。その時の子ども達の目があまりにも真剣だったので、その思いに応えて、クラス全員分のカッパを用意して急遽”雨降り笹ヶ瀬川プロジェクト”を決行しました。

出発時には奇跡的に雨も止んで、安全に現地に着くと早速虫探し開始!「雨だけど虫はいるかな?」と探していると、「バッタ飛んだ!」「こっちにチョウもいる!」「なにか飛んだ!」と早速見つけ、大興奮の子ども達。また、ワンダーパワーの耳をよく使ってみると「コロコロコロリーン」と涼しげなコオロギの鳴き声も聞こえてきました。

約40分間、十分に虫探しを楽しんだ子ども達…活動後、いつもの階段に集まってカゴの中を確認してみると、バッタ(ほぼショウリョウバッタ)、コオロギ、アリ、キリギリス、チョウチョ、ゴミムシ、テントウムシなど、たくさんの種類の生き物を見つけることができました。また、雨が降っていたからトンボは飛んでなかったのかな?と、天候や気温等、その時の状況によって生き物も過ごし方が変わることを知りました。今回のプロジェクトで初めて出会った虫(ゴミムシ)は、持ち帰って図鑑で調べて新しく笹ヶ瀬川生き物コレクションに加えました。

2日続けて3歳児と4歳児の子ども達と同じ場所で同じ活動をしてみると、年齢による興味や理解による違いがよく分かり、発見と学びの多い機会となりました。帰園後、笹ヶ瀬川プロジェクトでは毎回その時の活動や主となる生き物にちなんだ絵本を読みます。その中で今回4歳児は産卵後に命が尽きたチョウがアリに食べられるシーンで、チョウが可哀そうと思う反面、アリにとってチョウは貴重な食料であることも理解できていて、4歳児なりに生き物のライフサイクルを学び取っていることが分かりました。笹ヶ瀬川の身近な自然環境もこれから徐々に秋らしく変容していきます。美しい秋を感じる中で、そこで暮らす生き物や植物の不思議さや命のバトンにも触れて、子ども達のセンス・オブ・ワンダーの感性を豊かに育んでいきたいと思います。

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