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2025.09.25

久しぶりの笹ヶ瀬川

9月24日(水)、3歳児クラスは笹ヶ瀬川にお散歩に行きました。9月も下旬になって少しずつ涼しくなり、子ども達は園庭の桜の葉っぱの色が変わったことに気付いたり、赤いトンボを追いかけたり、風の気持ち良さを感じたりと、園内の色々な場所や場面で秋を感じて過ごしていました。

笹ヶ瀬川に到着後、いつもの階段に座ってまずは皆で大きく深呼吸。秋の空気を身体いっぱいに吸い込んだ子ども達は、目の前を流れる雲の(形の)変化に気付いたり、ワンダーパワーを使って「虫の声が聞こえるよ」、「赤い葉っぱ見つけたよ」、「木の実がある」、「僕も(トンボやバッタを)触りたい」と久しぶりに訪れた笹ヶ瀬川の季節の変化を楽しみました。

他にも、大きなエノコログサを見つけて友達同士で「こちょこちょ~」と楽しんだり、日陰にひっそりと咲いているヒガンバナや風に揺れるコスモスを見つけたり、白い花が美しい野生のネギ(ノビル)を匂ったり、保育者が捕まえた大きなギンヤンマの羽をそぉ~とチョキで挟んで、大切な宝物を見るように観察させてもらったり…。

私達も子ども達も広い意味で言えば人間も生き物であり、植物や生き物も限りある命をもった同じ生き物です。人間的な視点から見ると、虫や植物も一つの教材かもしれませんが、私たちと同じように彼らにも生物や植物として生まれてきた理由や使命があり、場合によっては私たちは自然体験という名目でその機会を奪ってしまっているかもしれないということを保育者は知識としてではなく、心のフィルターを通して理解しておくことが大切なのではないかと思ったりします。

10月、そして11月になると、笹ヶ瀬川の風景もすっかり夏色から秋色に様変わりします。暑さも和らいで、ようやく来ることができるようになった笹ヶ瀬川…。これからも身近な自然との関係性の中で、生き物との出会いや小さな命の輝き、植物の美しさや不思議さ、神秘さに触れる経験を通して、子ども達には自然の声にそっと耳を澄ませてみる感覚とその心地よさを感じてほしいと思います。

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