2025.04.21
4月17日(土)、進級したばかりの4・5歳児クラスの子ども達が楽しみにしていた自然保護センターへ遠足に行きました。特に今回は悪天候により一度延期したこともあって、子ども達のワクワクはさらに大きく膨らんでいたようです。そして、今回は先日開園した馬屋下まんまるこども園の5歳児クラスのお友だちも園長先生と一緒に参加しました。
4歳児クラスは 初めての遠方への遠足になるので目的を『里山の中をてくてく歩く』、『里山ならでは自然に触れ、植物や生き物に興味関心をもつ』の2つとしました。また、5歳児クラスは大好きな里山で『5感を使って自然の美しさや不思議さ、生命力を感じる』、『集団行動の決まりを守る』『ガイドの先生の話を聞き、理解を深める』の3つとしました。
バスがセンター駐車場に到着すると、まず子ども達は今回ガイドをしてくださるセンター職員の先生(阪田先生と柿先生)にご挨拶をして、次に先生から危険生物についての注意や対処法を聞きました。その後クラス毎に分かれて出発!階段を上がってエントランス広場に出ると、緑の風と鳥の鳴き声が気持ち良い自然保護センター(田尻大池)が迎えてくれました。
4歳児クラスの目的地は『虫の原っぱ』。途中、ガイドの柿先生から色々な生き物や植物について教わりながらてくてく歩き、虫の原っぱに無事到着。2グループに分かれて生き物探しや植物探しをしました。中には夢中になり過ぎて池の中に足をドボンする子も…!それはそれで里山ならではのご愛嬌です。虫の原っぱでは、トンボやカナヘビ、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ、ハコベラやタンポポ、ショウブなど、春ならではの生き物や植物をたくさん発見することができました。
5歳児クラスはセンター棟からピクニック広場、さらに野草園まで坂を上がり、泥を使ったままごと遊びやダイナミックな築山づくり&遊びを皆で楽しみました。ままごと遊びは、野草園に行く途中にタンポポやマツボックリ、椿などを拾って材料としました。こちらもお昼ご飯の時間を忘れてしまうほどの大盛り上がりで、子ども達は思い思いに想像を働かせながら里山の自然の中で土を使った多様な遊びを全身で楽しみました。
午前の活動後は4歳児クラスはセンター棟の桜の木の下で、5歳児クラスはピクニック広場で皆で大きなブルーシートに座って互いのお弁当を見合ったり、談笑したりしながら朝早くからお家の方が作ってくれたお弁当を美味しくいただきました。
お弁当の後、4歳児クラスは、センター棟周辺をのんびりお散歩したり、広場を走り回って生き物探しをしたり、水生植物園ではドキドキしながら木道を歩いてタンチョウを近くで観察したりしました。5歳児クラスは、まだまだ元気!ピクニック広場から獣道を歩いて虫の原っぱまで歩き、楽しみにしていた生き物探しを存分に楽しみました。
その後、両クラス共に駐車場まで歩いて最後のお楽しみ『おやつタイム』。お家から持ってきたとっておきのおやつを食べて、バスに乗り、園に帰りました。この日は急に気温が上がったので脱水症状や熱中症等を心配しましたが、何とか一人もそうした子が出ることなく遠足を終えることができました。
今回、両クラスの子ども達は事前に自然保護センター発刊している冊子『自然センターだより』からアカハライモリの生態について興味関心を持ったり、タンチョウの雄と雌の違いを鳴き声でが分かることを知った上で遠足に臨んだこともあって、いつも以上に自然保護センターや、そこで生活する生き物への興味関心が高まっていたように思います。
人間が遠く及ばない凄い能力をもつアカハライモリ。そんなアカハライモリも農薬やコンクリート水路といった環境変化や水質悪化によって現在は絶滅危惧種に指定されています。自然保護センター内に生息するアカハライモリがこの先も子ども達をワクワク・ドキドキさせてくれる存在として生き延びてくれることを心から願っています。
最後に、事前の打ち合わせから当日のガイドまで、今回もセンター職員の阪田先生、柿先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。また秋の遠足もよろしくお願いいたします。