2025.03.18
3月13日(木)に今年度最後となる笹ヶ瀬川プロジェクトmixを実施しました。園で5歳児と3歳児のペアで手をつないで出発!
すると早速5歳児の成長した姿が。「車が通る方は僕が歩くね」とさりげなく内側を年少児に歩かせてあげたり、「ここはでこぼこ道だから危ないからね」と優しく声を掛けてあげたりして、安全に笹ヶ瀬川まで連れて行ってあげていました。これも笹ヶ瀬川プロジェクトプロジェクトmixを継続的に行ってきたからこその姿なのかな…と嬉しく感じました。
到着してからは“ワンダーパワー”を全力で使ってもらいました。まず目で周りの景色を見ると、「前より草の緑が増えている!」「お花も咲いてる」と季節の変化を実感していました。 では、ヨモギを探してみよう!と散策をスタートすると異年齢ペアですぐに発見し、「こするといい匂いがするよ」と5歳児が教えて一緒に匂いを嗅いで鼻のワンダーパワーも使っていました。
異年齢ペアで行う最後の笹ヶ瀬川プロジェクトなので、5歳児がペアの3歳児に「何を見つけたい?」と尋ねてあげる時間を取りました。それぞれ、楽しそうに話した後再び散策スタート!3歳児は、「これはなに?」と見つけたものを5歳児に尋ねたりして、小さなお花や草(オオイヌノフグリや、スイセン、ナズナカタバミなど )を触って、見て、匂って、(安全なものは)味わって、体を使いながら心がワクワクしている様子が至る所で見られました。
さすが子ども達だったのが、草の下の少し湿った土を掘ってみてミミズを発見した子が複数名いました。その様子を見てさらに別の子が別の場所でも発見!「今日はミミズがいっぱい見つかるなぁ、土が濡れてるもんな」とつぶやく5歳児の姿にミミズとその生活環境を体験を通して理解していることが見て取れました。
少し先に歩いていくと、葉っぱは枯れてなくなったクズのながーいつるを見つけ、根っこを引き抜こうと綱引きをしたり、切れたつるで「今ホンマグロが釣れたー!」と釣り竿に見立てて遊んだり、縄跳びにして走り跳びしてみたりと遊びが盛り上がり、どの子も自然体で笑顔の絶えない時間となりました。枯草をベッドや布団に見立てて心地いい感覚を順番に味わう子たちもいました。そんな中でテントウムシを見つけたり、キリギリスの仲間を見つけたり、クモを見つけたりと虫の姿から春の訪れを感じることができましよ。
堤防側には、5歳児が2月に笹ヶ瀬川で見つけその皮の見た目と綿毛の見た目から『しぶがきふわふわちゃん』と名付けた植物を発見すると、3歳児の子に「しぶがきふわふわちゃんっていうんだよ」と教えてあげたり、吹き飛ばしたりして遊びました。子ども達は、発想豊かに全身で自然を感じながら楽しみました。
最後にこの時期ならでは春を感じるためにもう少し先の方へ歩いて行くと、ピンク色の綺麗な梅の花が子ども達を迎えてくれました。「きれいー!」と近づき、くんくんと鼻を近づけて匂いを嗅いでみたり、梅の木の下にダンゴムシの家があることに気づいて集めてみたり…ツクシを見つけたりと伸び伸びと一人一人がワンダーパワーを使い、しかも友達や異年齢児と見つけた物やワクワクドキドキを教え合ったりしながら春の訪れをたくさん見つけることができました。
太陽も顔を出しぽかぽか陽気の帰り道。子ども達から「一緒にお外でご飯が食べたい!」とリクエストがあり、園に帰ると当然のことながら3歳児と5歳児で青空給食を楽しみました。楽しく会話もしながらご飯を食べていると、キチョウがひらひら舞う姿を見せてくれ、心も身体も春を感じられる楽しい時間となりました。笹ヶ瀬川プロジェクトmixから笹ヶ瀬川プロジェクトspecialに進化しました。
3歳児は、“優しいあじさい組のお兄さんお姉さんのようになりたい!”との憧れも大きくなり、笹ヶ瀬川プロジェクトで身体や感性を使って継続的に異年齢で関わることで、伝承されていく子どもの育ちの大きさを感じました。