2025.01.11
1月11日、御南まんまるこども園で音楽会を開催しました。当日は昨日の寒さが嘘のようにポカポカ陽気の雲一つない青空。まるで子ども達の澄みきった心を映しているようです。
音楽は『時の芸術』といわれます。つまり、その瞬間その場に居合わせないと感じることのできない時間芸術です。中でも歌は、子ども達が生来持っている喉という特別な楽器を使った純粋な音楽表現そのものです。そして、本園で唯一行事名に『会』という文字が入るこの音楽会は、園の保育の柱の一つである音楽表現を、5歳児の子ども達が皆で時間をかけて丁寧に準備し、人前で堂々と発表することを目的に掲げているとても大切な行事です。
今日の本番に至るまで、子ども達は担任や担任以外の保育者、年下の子ども達など、色々な人と、色々な場面で、季節感や情景を感じながら、色々な音楽表現を楽しんできました。
この日は、鍵盤奏「きらきら星」と合奏「歌の仲間」からはじまり、大好きな歌3曲「赤鬼と青鬼のタンゴ」「ともだちになるために」「気球に乗ってどこまでも」、そして皆で作り上げたオペレッタ「ないたあかおに」の構成でした。いつもと違う会場の雰囲気に緊張した子もいたかもしれませんが、入場してきた時から子ども達の表情は自信に溢れ、『よしっ発表するぞ!』という気持ちが客席まで伝わってきました。
オペレッタの後、客席からは、大きな感動と頑張りを見せてくれた子ども達に、鳴りやまない程のたくさんの温かい拍手が贈られ、小さな音楽家たちは皆でやり遂げた満足感と充実感、そして本物の感動を味わうことができました。
そして、子ども達の発表の後は、3人のプロの演奏家によるスペシャルコンサート♪今回登場した楽器(演奏者)は、ピアノ(角田奈名子さん)、打楽器(正富明日香さん)、ヴァイオリン(仁熊美鈴さん)です。特に打楽器は、今まで見たことがない楽器も登場して、子どもも大人も十分に楽しめて、新しい学びにもなる素敵なコンサートでした。因みに、個人的には終盤に演奏された『ルーマニア民族舞曲』(作曲:バルトーク・ベーラ)が 異国情緒があり、独特のリズム、テンポから最後の盛り上がりにも勢いがあって新鮮な感動でした。
5歳児にとっては大きな発表行事は卒業式を除いてはこれが最後となります。残り3ヵ月弱、小学校という新しい舞台に向けて、子ども達の園生活が益々充実したものになるように保育者一同努めていきたいと思います。今回、鑑賞いただき、子ども達に温かい拍手と手拍子をくださった保護者の皆さま、本当にありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。