2024.11.14
5歳児クラスは、心地よい秋の気候の中バスに乗って倉敷へ。今回の行き先は国内初の私立西洋美術館である大原美術館と倉敷市立自然史博物館。バスが到着すると、子ども達はワクワク・ドキドキしながら紅葉と白壁の街並みが美しい美観地区を通って大原美術館へ行きました。
最初に学芸員の先生方とご挨拶を交わして館内ツアーに出発。入ってすぐに写真集で見ていた「モネ(睡蓮)がある!」と喜ぶ姿がありました。その後、館内の静かな場所で学芸員の先生と美術館は(過去・現在・未来)全ての人たちにとっての大切な宝物がつまった場所だから、『作品に触らないこと、静かに話すこと、走らないこと』を約束して展示室内をじっくり鑑賞して歩きました。
本館での好きな作品探しでは、「ピンクと白とその周りが黄色に光っていてきれいだから」「ロケットみたいでかっこいいから」「虹色が綺麗だから」「赤ちゃんを抱っこしているところが好き」 など、各人が気に入った絵画や彫刻を選んで、学芸員の先生やお友達の前で発表しました。
また、学芸員の先生から、彫刻は「物まねすることができる」「後ろからも見ることができる」ところがいいところだよ、と教えていただき、真似たり回り込んだりして作品に親しみをもち、楽しんで鑑賞する姿がありました。
工芸館・東洋館では、入ってすぐに「床がポコポコする」と気づいた子ども達。学芸員の先生から、床が「頑丈な栗の木でできているんだよ」と教えてもらって驚いたり、大きなお皿(陶器)を見て「お寿司のっけたら美味しそう」と子どもらしい意見も聞かれました。 石造彫刻の部屋では、これまで以上に音が響くことに気づいたり、仏像の表情の違いに気づいたりしました。
子ども達は作品鑑賞を通して、見たり、感じたり、考えたり、雰囲気も感じ取ったりする中で感性が揺り動かされていたように思います。安全に配慮しながらガイドいただいた学芸員の先生方、本当にありがとうございました。
続いては倉敷市立自然史博物館です。
自然史博物館は、化石・岩石・鉱物の展示による岡山県のなりたち、鳥や生き物のはく製の展示による岡山県のいきもの、世界中から収集された約1万点の実物標本の展示による昆虫の世界、約1,000点の展示による植物の世界を目で見たり、触ったり、音を聞いたりしながら学ぶことができる実は貴重な博物館です。
子ども達は入り口に展示されているナウマンゾウの動く模型に大興奮。なんと瀬戸内海が陸だった氷河期の地層からナウマンゾウなど動物の化石は見つかっています。2階に上がるとナウマンゾウの骨の模型を見てさらに興奮。他にも化石を虫眼鏡で一生懸命見る姿もありました。
生き物や虫のコーナー、植物コーナーでは子ども達は興味深く、「すっごい大きいバッタだ!」「きれいな色のチョウがたくさん」「スズメバチの巣おっきくてこわいね」など気づいたことを友達と共有して、驚きや発見、感動を味わっているようでした。
自然史博物館の方にお礼を言って出た後、休憩所で給食先生が朝作ってくれたおにぎりをいただいて帰りました。どの子も疲れが癒えたようで「あ~美味しい」と思わず声が出ていましたよ。
子ども達は深まりゆく秋の中でたくさんの本物の美に触れて感動体験をすることができました。美しい秋、ご家庭からもぜひ足を運んでいただき、倉敷の芸術文化をご一緒に感じてください。