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2024.06.21

梅雨前の笹ヶ瀬川プロジェクト

中国地方は今年、記録的な梅雨入りの遅さ… 。梅雨入り前の6月17日に4歳児クラス、21日に3歳児クラスが笹ヶ瀬川プロジェクトに出かけました。

4歳児クラスのめあては、昨年食べてその味が忘れられない『ナワシロイチゴ』。数週間前に笹ヶ瀬川土手を歩いた時には、微かに実り始めていたので『絶対に食べられるはず!』ととても楽しみにしていました。子ども達の予想通り赤いキイチゴのような実を発見!水で洗って皆で少しずつ食べると、「あまーい!」「すっぱーい!」「つぶつぶがおいしい!」と喜んで食べる姿がありました。さすが4歳だけあって皆で分けて食べることができるように一人一人が取りすぎないように気を付けることができていて成長を感じました。

また、4月のプロジェクトでも味わったハートの形の葉っぱ(カタバミ)を探してみると、「あった!」と見つけ、少しかじると「これも酸っぱい」や「スイバに似ている」などと味の感想が聞かれました。でも、そのスイバは今回は姿を消していました。前回行った春から季節が変わることで、見られなくなるもの、また引き続き見られるものがあることを体感的に知ることができました。

職員が得意な草笛をやって見せると「どうやるの?!」と多くの子が興味をもち、挑戦してみました。子ども達にはちょっと難しかったようですが、また一つ自然の楽しみ方が増えたようでした。

生き物もたくさん捕獲できました。小さなショウリョウバッタを次々に捕まえ、あっという間に虫かごの中は、ショウリョウバッタでいっぱいに…。他にも男児を中心に虫取り網を片手にモンシロチョウやシジミチョウなどを捕まえたり、アリの行列を見つけたり、ダンゴムシやカメムシなどを見つけました。

3歳児クラスは、前回は5歳児と一緒に行ったので、クラス単独での活動はこれが初めて。改めてワンダーパワー(五感+心)を使おうという話と危険生物の話を聞いた後、鼻のワンダーパワーを使ってヨモギ探しからスタート。『ヨモギ』は一年中見られる笹ヶ瀬川土手の定番の植物です。すでに名前を覚えている子がいたり、すぐに見つける子が多くいたりして、とても嬉しく感じました。植物への親しみと共に笹ヶ瀬川をどんどん好きになってほしいと思います。

3歳もナワシロイチゴを少しずつ食べてみると、「イチゴすっぱーい!」「おいしい!おかわり!」普段知っているイチゴとは違う見た目と味ながら、大好きになってくれたようでした。

歩いていくと…ピョンッ!「あ!バッタだ!」とショウリョウバッタを見つけた子がいて、みんなでバッタ大捜索開始。「どこにいる!?」「ここにいるよ!」と目を輝かせながら探し、捕まえた時には優しく触れたり、友達と一緒に見せ合ったりしました。生き物では他に、アリ、ダンゴムシ、ゴミムシ、チョウ(ベニシジミ、キチョウ、アゲハ)、キリギリス類、トノサマバッタなどを見つけ、見たり、触ってみたりすることで生き物の不思議さや生き物の命の実感を得ることができたようでした。

この日は未明に雨が降り、草に美しい雨雫がついているのを見つけたり、オリジナルの歌をうたいながらクズの葉っぱを水たまりに浮かばせて遊んだり、雨上がりならではの環境をそれぞれに楽しむことができました。

どちらのクラスもこの時期に実る果実の『ナワシロイチゴ』を味わい、季節感を感じることができました。また、卵からかえってぐんぐん大きくなっていく途中のショウリョウバッタに触れ、帰園後その誕生から成長を絵本で見ることをとおしてショウリョウバッタの今後の成長を楽しみにする気持ちが子ども達に育まれたのではないかと思います。次回の笹ヶ瀬川プロジェクトは暑い夏を越えた後の秋!その時には、脱皮を繰り返して大きく成長したショウリョウバッタ捕りを楽しむことができるのではないかと期待しています!

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