2023.12.11
12月6日(水)5歳児クラスの子ども達が延期になっていた倉敷の大原美術館へ、見学に行きました。当初は親子遠足の予定でしたが、延期により、園児のみでの実施となりました。
大原美術館は、倉敷を基盤に幅広く活躍した事業家大原孫三郎が、前年死去した画家の児島虎次郎を記念して昭和5年(1930年)に設立した日本最初の西洋美術中心の私立美術館です。 引用:大原美術館HP https://www.ohara.or.jp/
美術館の敷地に入り、日本庭園(新渓園)や彫刻を鑑賞しながら歩いていくと、子ども達の目に飛び込んできたのはギリシャ神殿のような大きな建物(本館)。最初に学芸員の先生と館内でのお約束をして、いよいよ展示室へ。世界の名画や彫刻を鑑賞しながら、第2展示室では『幼児絵画鑑賞プログラム』を体験させていただき、自分の好きな絵を見つけたり、その絵のどこが気に入ったかを皆の前で発表したりしました。また、第3展示室では日本に2点しかないエル・グレコ作品の一つ「受胎告知」を鑑賞しました。どの子も引き込まれるように鑑賞していました。
次に、工芸・東洋館では陶器や版画、石仏などを鑑賞しました。冒頭、学芸員の先生から「この建物の床は何でできているでしょうか」との問いかけに、床を見たり手で触ったりしながら「(ぼそっと)木?」と答えると、「そう!正解は栗の木です」と教えていただき、皆で驚きました。
美術館の次に訪れたのは倉敷市立自然史博物館。ここは地球や人類の歴史をたくさんの資料や展示物、化石等から学ぶことができる場所。特に昆虫ゾーンは見応え十分で、子ども達は約1万点に及ぶ実物標本を前に、瞳と心をキラキラと輝かせながら昆虫の不思議世界に入りこんでいきました。
その後、自然史博物館横にある休憩スペースでお弁当を食べてエネルギー充電完了。午後は、白壁の美観地区を抜けて阿知神社を目指しました。200段近い石の階段を上ると、眼下には美観地区の美しい街を臨む景色が広がっていました。
阿知神社からてくてく歩いて新渓園を抜け、バスの駐車場の近くまで帰ってきた子ども達。今回の遠足の最後のお楽しみとして、美観地区エリアに展示してある 『空飛ぶクルマ』を見学しました。大きなドローンのような機体を前に「すごい!」「乗りたい!」と、少し先の未来に興奮とワクワクが止まらない子ども達でした。
今回の遠足は年長児クラスにとって園生活最後の遠足となります。この遠足を通じて、子ども達は本物の迫力を肌感覚で感じ、そこに宿る『美』と『歴史』、そして『科学の進歩』に触れることができました。この遠足が子ども達の楽しい思い出となり、世界に倉敷の街を誇れるきっかけになってくれればと思います。