2023.08.10
9日(水)、4・5歳児クラスのプール自由参観を行いました。本園の4・5歳児クラスの水泳指導は、『園児が水中での呼吸のコントロールをしながらリラックスして浮くこと』を目標に、水泳コーチの資格を持つ職員が園の設備に応じて独自に編成した『プール指導計画』に沿って、6月下旬からの約2カ月間、指導にあたっています。そして当日の朝、子ども達のようすを見に行ってみると、どの子も「やってやるぞ!」と自信に満ち溢れたとても良い表情をしていました。
はじめに4歳児クラスです。この学年はとにかく元気いっぱい!高い水しぶきと大きな歓声をあげて、水の中を歩いたり、走ったり、浮いたりすることを全身で楽しみながら水慣れをし、その後顔つけや伏し浮きをしました。後半は、大好きな立ち飛込みや壁支持キック、最後はグライドキック(面かぶりキック)にも挑戦して、保護者の皆様の拍手の中、大好きなプール活動を観ていただくことができました。
次に5歳児クラスです。この学年は意欲と向上心、そして何より子ども同士の育ち合いによって著しい成長を遂げることができました。プールに入り始めた頃は水が苦手だった子も数名いましたが、気づけば全員が当たり前のように顔つけをし、水面に浮かぶ葉っぱのように静かに浮いて、水の中ではリズム感のあるキックやストロークで水を捉えて大きな推進力を得ることができるようになりました。
この日は、『Water Boys』のテーマ曲に合わせて2名ずつ飛び込みをした後、水慣れ→伏し浮き→蹴伸び→グライドキックとテンポよく活動を進め、最後は内寸8.45mあるプールを、覚えたばかりのノーブレスクロールで一人ずつ往復しました。どの子も最後まで自分を信じ、一緒に頑張ってきた仲間の応援に支えられて、今できる最高の泳ぎを保護者の皆様に観ていただくことができました。中には感動のあまり涙する方もいたほど…。
幼児のプールは、水という環境の中で行う以上、それなりにリスクを伴います。しかしそれ以上に、限られた環境(3.32m×8.45m)の中で、心身の成長は勿論、子どもの頑張りや仲間意識、互いを認め合う心の成長など、陸上での運動以上に得るものも多いように感じます。この日子ども達が自分たちで獲得した本物の感動や自信を大切に、秋以降の保育活動の質的向上に繋げていきたいと思います。お盆前のお忙しい中、応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
最後に、沖縄・九州地方を中心に台風による被害が相次いで報告される中、新たに台風7号が近づいています。お盆中お出かけを予定されている方も多いと思いますが、くれぐれも無理はせず、安全で穏やかな休日をお過ごしください。