2023.08.02
8月になりました。突き刺すような日差しとクマゼミの賑やかな鳴き声が一層体感温度を上げているように思います。そして、世界に目を向ければ、今年は北極の氷が例年より少ないとか・・・気候変動と温暖化現象の問題も益々深刻化する一方ですね。
さて、そんな暑い日の遊びといえば、プールでの遊び。まんまる園では、6月下旬から園庭に組み立て式としては最大のプール(3.32m×8.45m※内寸)を設置し、日本スポーツ協会水泳コーチの資格をもった保育者が園の設備に応じて、約2か月間の中で3~5歳児学級の子どもが、水遊びから水泳へと段階的、そして発展的に、挑戦意欲を高めながら展開するための水泳指導カリキュラムを独自に編成し、担任保育者もそれに基づいて子ども達と一緒に楽しみながら指導を行っています。
まず、3歳児クラスは「浮力と抵抗を感じながら自ら進んでするプール活動」をテーマに、子どもが水という保育材料に触れて、その特性である浮力や抵抗を感覚的に感じながら「水に浮く」ということを目標に、水慣れや多様な水遊び、顔つけにも取り組み、地上とは異なる水中という非日常的な環境をとことん楽しむことができるように援助しています。
次に4・5歳児は、水に浮くことができるようになった子ども達を対象に、今度は呼吸をコントロールしながら浮いて進む水泳をテーマに、保育施設における幼児の水泳では取り上げられることの少ない呼吸法に焦点をあて、子どもが水の中で自由に自らの身体をコントロールし、身体全体(キックやストローク)を大きく使って泳ぐことを楽しむことができることに重点を置いて指導を行っています。
幼児期は人の一生の中で最も感覚系が発達する時です。この時期に自分の身体を水中という重力に反した不安定な環境の中で自在にコントロールし、息を堪えたり、吐いたり、吸い込んだりしながら長い距離を泳ぐことは運動機能の向上は勿論、非認知能力の育成、そして自分で自分の命を守る自助にもつながると考えています。
これからお盆にかけてプール活動はピークを迎えます。安全に配慮した中で、子ども達が暑い夏を生き生きと健康的に、瞳をキラキラと輝かせて過ごせる夏の保育を創造していきたいと思います。