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2023.05.20

【初】笹ヶ瀬川プロジェクト(3歳児クラス)

まんまる園の保育の柱の一つ、子ども達が身近な自然を五感を通して味わい、豊かな感性や自然を愛する心を育んでいく『笹ヶ瀬川プロジェクト』。3~5歳児クラスまでの子どもたちが笹ヶ瀬川の土手でフィールドワークを行っています。

3歳児クラスは5月の初頭に初めての笹ヶ瀬川プロジェクトを行いました。

とはいっても、子ども達はどんなことをするのかわからないので、土手で説明かします。『笹ヶ瀬川にあるおもしろいもの・ワクワクするもの・不思議なもの・きれいなものなどを見つけよう!』『そのために必要なのはワンダーパワー(五感+心)』『危険な生き物もいるかもしれないから注意しようね』などを伝えました。子ども達はすぐに『ワンダーパワー』というワードを覚えてくれました。

散策活動の最初に、子どもたちに見つけて欲しいものをお願いしました。茎の先が卵型に膨らんで、その上に紫色の小さくてかわいい花を咲かせている植物です。見てもきれい、卵型の部分同士をぶつけると音が鳴る「イヌコモチナデシコ」という花です。早速子どもたちは発見して、音を楽しんだり、匂ったり、触ったりして遊び始めました。

こうなると子どもたちのワンダーパワーは一気にスイッチオン!他の草花や小さな虫に興味が広がります。匂いで興味を引いたのは、堤防の向こう側にある「ノイバラ」という花。甘くて優しい香りに子どもたちは「いいにおい~」とうっとりした様子でした。折角なので用意していた小瓶に集めて、どの子も匂いを楽しめるようにしました。そうしていると、ダンゴムシやテントウムシも発見!いい匂いにつられてきたのかな?友達と一緒に、見たり優しく触ったりする姿に生き物への親しみや愛情を感じましたよ。

笹ヶ瀬川にはその季節ならではの食べることができる植物もあります。その一つがスイバ。水で洗ってから茎や葉っぱをかじってみると…「酸っぱい!」でもその味が大好きになってしばらく食べ続ける子もいましたよ。

もう一つがナワシロイチゴです。キイチゴ属に分類されるイチゴの一種で、これも洗って少しずつ食べてみました。「あまい!」「おいしい!」「もう一個ちょうだい!」とお代わりリクエストが出るほど。しかし、「きっと鳥さんが食べに来るから鳥さんのために残しておいてあげよう。」と子どもたちに声をかけています。植物と生き物のつながりを知っていくきっかけになればなと思います。

子どもたちはやはり、遊びの天才。草の傾斜を滑り台にしたり、草でこちょこちょしたり、長いツルを綱引きみたいに引っ張ったりなど自由な発想で遊んでいました。こうして自然だけでなく、お友達や先生と関わる楽しさも味わっています。

笹ヶ瀬川は、園内だけでは触れることのできない野の草花の不思議な魅力に溢れています。今後もそれらとの出会い・発見・遊びをとおして、教育・保育目標にあるセンス・オブ・ワンダーを豊かに育んでいきたいと思います。

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