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2023.04.24

春の草木染め

4月22日(土)今年度はじめての保育参観を行いました。当日は、風は涼しく、カラッと晴れたとってもいいお天気!絶好の染め日和です。そして、園では毎年5歳児クラスは季節の染めとして、春・夏・秋に身近な植物を使った草木染めを行っています。

この日の材料はタマネギ(の皮)。もしかすると現代人の生活にとって最も身近な野菜の一つかもしれません。通常であれば、捨ててしまう材料を使って、天然の染料を生成し、真っ白い布に新しい命(色や模様)を吹き込むことができるのが草木染めの面白さです。

子ども達は終始ワクワクしながら活動に参加し、親子でハンカチに模様(絞り)を入れて、固く絞った後、染ムラを防ぐために一度水に浸けます。その後、熱した染料の中にゆっくりと入れて15~20分程度、染料が定着するまで染めます。今回はその時間を利用して、園で実践しているパン(ヨモギパン)作りの実践紹介&試食も行い、保護者の方にも地域で採れたヨモギの香りを味わってもらうことができました。

染料から出して、媒染後、染め上がったハンカチの絞りを解いてみると一人一人全く違った模様の素敵な黄色いハンカチが27枚出来上がりました。青空の下、ゆらゆらと風に揺れるハンカチは本当に美しく、ずっと眺めていたくなる風景でした。

【おまけ】ハンカチと並行して、白い毛糸と、園で栽培した藍の葉で下染めした青い毛糸も染めました。白い毛糸の方は大方の予想どおりオレンジっぽい黄色、青い毛糸の方は、青色の上に黄色が重なって『カーキっぽい緑色』に染まりました!これには子ども達もビックリで「緑になった!」「なんで?」と驚きの声があがりました。

現代はモノに溢れ、お金さえ払えば何でも手に入ります。しかし、昔の人は何もない中から、自らの美的感覚と創造力を駆使して、美しい模様や色を生み出し、それらを身に付けて生活をより豊かに育んできました。子ども達には豊かな時代であるからこそ、本物の体験をとおして、その価値と意味を知ってほしいと思います。玉ねぎの皮の収集にご協力くださった保護者の皆様、ありがとうございました。

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