2023.04.24
4月17日、5歳児クラスの子ども達が進級してから初めての笹ヶ瀬川プロジェクトに出かけました。子ども達にはすっかりおなじみの自然を思い切り味わうために必要なワンダーパワー(五感+心)ですが、5歳児にはこれに加えて『頭』を使うことを伝えました。『不思議、美しい、面白いなど』感じたことをどうしてだろう?と頭を使って考えることをしてみてほしいと思っています。
今回最初に探したのはナズナ。すぐに見つけて集まることができ、思い思いにリンリンという音を鳴らして聞いたり、ハートの形の実を見たり触ったりしたり、花をじっくりと見たりして楽しみました。すると…一人の女の子が気づきました。「あれ?下の方はハートじゃなくて白いよ!」
それを聞いて「本当だ!」と集まって見たり、もう一度自分のをよく観察したりした子ども達。早速ワンダーパワーの「頭」の出番です。
「なんで白くなっているんだろうね?」と問いかけると、子ども達は考えて、「これからハートになるんじゃない?」と答えてくれる子がいましたが、ハートの実を触っていた別の子が「なんか種が出てきた!」と大発見。すると、さっき答えてくれた子が、「わかった!種が出た後だったんだ!」その答えにみんな納得して、もう一度自分のナズナを触ったり、じっくり観察したりしていました。
ナズナという植物への子ども達の発見や驚きから、五感を使って考えることで、疑問を解決することができて、子ども達の科学する心の育ちを感じることができました。
その後は、ワクワクドキドキする物を求めて散策スタート!スイバの茎をかじって「酸っぱい!」と味わったり、ヨモギを匂ったり、葉っぱを揉んで色を出したり、タンポポの綿毛をふぅ~っと飛ばしたり、テントウムシを捕まえたり、シジミチョウ(ベニシジミやヤマトシジミ)を捕まえたりワンダーパワーをしっかり使って楽しんでいました。
チョウチョを捕まえたい女の子たちは網の中に摘んだお花を入れ、チョウチョが近くにいる岸壁に隠れておびき寄せる作戦をしていました。子ども達らしい考えで、真剣にしているのが一層可愛らしかったです。チョウは捕まりませんでしたが、そのおかげでたまたまカマキリの子どもを発見し、虫かごに入れて帰ってお世話しています。
オレンジ色の花びらのナガミヒナゲシは持って帰った後、花びらで色水を作ってみたら意外なことに赤っぽい色になったり、花びらを取った後の茎でスタンプ遊びをしたり、園に帰っても笹ヶ瀬川で見つけた自然物を使って、試して遊ぶことを楽しんでいました。
今後もワンダーパワーを使う中で驚きや感動を味わったり、感じたことを深く考えたり、試しながら遊んだりして、豊かな感性も科学する心も育まれていけばよいなと感じています。