2023.04.24
進級して2週間ほどですが、4・5歳児クラスの子ども達は、園がずっと大事にしている場所『里山』である岡山県自然保護センターへ遠足に行きました。毎年春に遠足に行かせていただいてはいますが、4月のこの時期に行くのは初めて。バスが自然保護センターに到着すると、いつもお世話になっているセンターの先生方が出迎えてくれました。
5歳児のガイドを担当してくださるのは阪田先生(むっちゃん先生)、4歳児のガイドを担当くださるのは藤田先生(ふじ先生)、そしてこの春から新しくセンターの先生となられた柿先生(かきぴー先生)の3名です。
あいさつの後、先生方にセンターにいる危険な生き物と遭遇した時の対処法を教えていただきました。写真はヘビの抜け殻とかきぴー先生で背の高さを比べているところです。ヘビはとても長いものがいるそうです。
さて、クラス毎に観察スタート!早速屋根にできているツバメの巣を発見!ここで子育てをしているんですね。鳥の声を聴きながら歩いていきました。5歳児クラスはツツジの花の蜜を吸ってあま~い味を感じました。4歳児は途中の原っぱで草花や虫(生き物)探しをしました。どちらのクラスも道中にあるクイズをしたり、様々な植物を触ったり、匂ったりさせてもらいながら散策し、里山ならではの自然を感じることができました。また、タラヨウという木の葉っぱの裏面は、爪や木の枝などで文字を書いてしばらくすると文字が浮かび上がってくるんですって。お手紙の木とも呼ばれているそうですよ。
今回のメイン活動は、虫の原っぱで五感を使って生き物や植物探し!センターの先生方が用意してくださったビンゴカードを用いてグループ毎に探しました。
4歳児クラスは手で触ってふわふわやざらざらな葉っぱをさがしたり、ショウブの葉っぱを匂ったり、メダカやアメンボ、コオイムシなどを見つけたり、サナエトンボ、キチョウ、カナヘビ、そして里山でしか出会えないような二ホンアカガエルを捕まえることができて大喜びでした。里山の美しい景色の中でどの子もじっくりと観察をしていました。
5歳児クラスもビンゴカードを持ち、チームで力を合わせて探していました。特に子ども達が驚いた・感動した出来事がありました。カナヘビを捕まえようとした時にカナヘビがしっぽを切って逃げたのです。その切れたしっぽがなんとぴくぴくと動いたことに子ども達はとても驚いて見ていました。カナヘビは笹ヶ瀬川でも見つかる身近な虫ですが、切れたしっぽを見たのは皆初めてでした。生き物の生きる知恵ってすごいですね。
自然保護センターと言えば、国内有数のタンチョウの飼育地です。その大きな羽を見たり、触ったり、卵(レプリカ)を触ったり、タンチョウについて質問をしたり、話を聞いたりしました。タンチョウの卵の模様は周りから見つかりにくくするためらしいですよ。
4月の自然保護センターは心地よい風、暖かな陽射し、鳥のさえずり、美しい新緑、様々な花とその香りなど、そこにいるだけで五感で楽しませてもらえる素晴らしいものでした。子ども達は「明日もいきたいな~!」と何人もが言っていました。園に帰ってからも、先生たちに「楽しかったよ~」と自ら伝えてくれるほどでした。素晴らしい体験をさせていただいた自然保護センターの先生方、本当にありがとうございました。