2024.10.31
4・5歳児クラスは、里山の自然を味わうことができる秋の岡山県自然保護センターへ遠足に行きました。天気予報では雨の可能性もあったため、どの子も心配し、中にはてるてる坊主を作って晴れをお願いした子もいました。そのおかげもあって、センターに到着してからは、晴天となり気持ちよく里山を散策することができました。
センター駐車場で子ども達を出迎えてくれたのは、研究員で春の遠足でもお世話になった阪田先生(むっちゃん先生)と藤田先生(ふじ先生)です。危険な生き物への注意を教えてもらったり、ヘビの抜け殻を見せてくれたり(匂ってみる子もいました)した後、クラスごとに散策にスタート!
4歳児クラスは、ふじ先生と虫の原っぱを目指しました。緑のドングリを見つけたり、キリン草を見たり、たくさんの栗を拾ったりと秋を感じながら進んでいきました。虫の原っぱに到着すると2グループに分かれ、別方向に虫を探しに行きました。藤田先生が「この辺りにカマキリがいるかも!」と草むらを探していると、「カナヘビがいたよ!」と子ども達。素早く動くカナヘビに負けることなく挑み続けると、「やった!捕まえた」と大喜び!
さらに奥では、ふじ先生に教えてもらいながら、ショウリョウバッタやオオカマキリ、ニホンアカガエル、ハリガネムシ、アカハライモリなど…。たくさんの生き物を見つけることができました。また、ふじ先生に教えてもらって
笹を使って船を作って浮かべたり、 アキグミを食べてみたりと、ワンダーパワーをいっぱい使って遊ぶことができました。活動後、ふじ先生にしっかりお礼をして午前の活動は終了しました。
5歳児クラスは、阪田先生(むっちゃん先生)にガイドをしていただき、野草園を目指しました。途中で「金木犀」の香りを教えてもらったり、猪が栗を食べた跡を教えてもらったり、また音叉を使ってジョロウグモをおびき寄せるのを見せてもらったりして、子ども達も「へぇ~」「むっちゃん先生すごい!」と関心の声があがりました。
野草園では、一人一つずつ用意していただいた網と虫かごを使って田んぼ脇の水路で“水辺の生き物”を探し!「草の近くに何かいるよ」と、むっちゃん先生のアドバイスを聞いて水路の中に網を入れてみると…「なんかいた!」とアカハライモリがかかりました。ですが、最初は怖くて触れない子もたくさん…。しかし、友達が触っている様子を見て、だんだん勇気が湧いてきて 「初めて触れた!」「ぷにぷにでかわいい!」と初めて触れた子が大勢いました。
その後も「アカハライモリ見つけた!」「ギンヤンマのヤゴ大きい!」「トノサマガエルいた!」と、次から次へと生き物たちが顔を出してくれました。 生き物探し後、 グループ毎に捕まえた生き物を調べると、「クロゲンゴロウ」も発見!(かなりレアだそうです)むっちゃん先生から、こんなに生き物がいるのは、「水路の水がきれいであること」「生き物が隠れる・住むための草が生えていること」「泥があること」「薬(農薬)をまいていないこと」が理由なんだと教えてもらいました。生き物の住処を大切に守り育てるセンターの先生方への感謝と、生き物の命の大切さを体験から学び、むっちゃん先生にお礼を伝えて午前の活動は終了しました。
その後は2クラスともにお家の人の手作り弁当をいただきました。「私はキャラクターのお弁当!」「私はデザートが入っているよ!」「これママが作ってくれたんだ!」などと、嬉しそうに話をしながら食べて、元気モリモリ。午後は皆で一緒にピクニック広場まで行き、虫捕りをしました。エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、クルマバッタ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、キリギリス類に加え、オオカマキリやカナヘビもゲット。異年齢児で刺激を受け合い、見せ合いながら、広い原っぱでたくさんの生き物やススキなどの植物に触れることができました。
その後もしっかりとした足取りでエントランス広場まで歩いて、朝とはまた違った景色の池を見ながらおやつを食べて園に帰りました。今回も里山でしか出会うことのできない生命の輝きをワンダーパワーを全開にして味わいました。いつものことながら、計画段階から当日の準備、そしてガイドをしていただいているセンターの先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひご家庭からもセンターの自然を楽しみに行ってみてくださいね。