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2022.08.29

土粘土であそぼ

お盆と共にプールも終わり、久しぶりに広い園庭でトンボを網をもって追いかける子ども達。そんな子ども達は夏の最後のお楽しみである土粘土遊びを行いました。

今回も講師の先生は岡山県玉野市在住の陶芸家 十河隆史先生( T POTTERY 陶芸工房)です。挨拶の後、早速粘土づくりから活動がスタート!

さらさらとした砂のような触感だった土は、水を少しずつ加えながらこねていくと、ムニュムニュとした粘土になります。最初は余裕の表情を浮かべて、会話を楽しみながら土をこねていた子ども達…しかし、思いの外の重労働に次第に口数も減って、ついには無言で土をこねていました(笑)そう、何でも一から生み出すのは大変なんです!汗水流しながら形成された土は大きな塊の土粘土へと変化しました。

土粘土が出来上がると、今度はグループ毎にあらかじめ決めておいたテーマで作品づくりがスタート。今回の子ども達の作りたい作品テーマは①ケーキ、②セミ、③ゴジラ対ピカチュウ、④虹の4種類。ん?虹!?このテーマを最初聞いた時、はたして本当に子ども達がイメージしているような虹が表現できるのか、職員には正直不安しかありませんでした。

各グループ(およそ6人)で、作品づくりがはじまって10分ほどが経過すると、徐々に作品の原型が表れはじめました。細かい果物やお菓子や飾りをいっぱい作ってケーキにデコレーションするグループ、セミの幼虫の背中が割れて「羽化してるんだよ」と背中から成虫のセミが表れる瞬間を表現するグループ、今にも動き出しそうなゴジラとピカチュウを作り、意見を出し合いながら細かいディテールまで表現するグループ、そして、虹グループはおおよそ大人が考えもしない大胆な手法で虹という自然事象を表現しました。これには講師の十河先生も含め、全ての大人が子ども達の発想の柔軟さに驚かされました。

土粘土遊びを開始しておよそ1時間が経過しても、子ども達の集中は全く途切れることなく継続し、最後まで一人も活動から離れてしまう子はいませんでした。そうして出来上がった作品が下の4つです。

どの作品も、子ども達が想像力を膨らませて、友達と一緒にアイデアを出し合いながら作り上げた自信と達成感に満ち溢れています。そうして出来上がった作品は、お迎え時に製作中の写真と共に玄関前に展示し、全ての保護者と園児に鑑賞してもらいました。もちろん、その時は子ども達は作家になりきって、作品の魅力を自信満々に説明してくれました。

園では、今回の土粘土も、野菜作りも、パン作りも、基本的にこうした活動は出来る限り一から作り出すことを大切にしています。活動を通じて子ども達はモノの原理原則を知り、皆で協力して創り出す面白さを味わい、達成する喜びを実感し、大切にすることの意味を学びます。秋は子ども達がこれまで蓄えてきた感性の芽が開きはじめる季節。これからも本物を大切にした多様な表現活動を展開して、子ども達と一緒に楽しんでいきたいと思います。

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